皮膚科のかゆみ肌の治療法
かゆみの原因
かゆみの原因は様々ですが、一般的によく知られているのは、アトピーと乾燥によるかゆみです。
アトピーとは、強いかゆみのある慢性的な皮膚炎です。
乳幼児がかかりやすいですが、近年は成人の患者の数も増えています。
肌の乾燥が悪化し、かゆみや炎症などを発症することがあります。
乾燥性皮膚炎と呼ばれており、別名皮脂欠乏性湿疹とも呼ばれています。
乾燥が原因の皮膚炎は、足のすねやわき腹など乾燥しやすい部位で発症しやすいです。
肌は古い肌と新しい肌を入れ替えるターンオーバーにより、潤いのある肌を保っています。
ターンオーバーで肌細胞が入れ替わったら乾燥性皮膚炎も治りそうに思えますが、そんな簡単な話ではありません。
乾燥している肌や、乾燥性皮膚炎を発症している肌は、ターンオーバーが早くなりがちです。
期間の短いターンオーバーの影響で、未熟な肌細胞が肌表面に押し上げられます。
未熟な肌細胞は、バリア機能も低く乾燥しやすいです。
せっかくターンオーバーで肌があらわれてもすぐに乾燥してしまいます。
そしてまたターンオーバーが短い期間で行われ、未熟な肌が乾燥するという悪循環が巡ってしまうのです。
このため乾燥性皮膚炎では、予防にせよ治療にせよ、保湿が大切です。
アトピーによるかゆみの治療方法
アトピーの治療は、身体の内側と外側からアプローチを行います。
基本的にかゆみを抑えるための内服薬を飲みつつ、塗り薬や保湿剤で炎症を静めます。
アトピーの原因によってはアレルギーを抑える内服薬や、症状がひどい場合はステロイド外用薬などを治療に使います。
また漢方で治療することもあります。
乾燥性皮膚炎の治療方法
乾燥性皮膚炎の治療方法は、1に保湿2に保湿です。
乾燥が原因ですから、保湿をしなければ治療ははじまりません。
炎症がひどい場合は、炎症を抑えるステロイド外用薬や、抗ヒスタミン薬が処方されます。
自宅でできる乾燥肌対策
肌の乾燥は、日常生活に原因が隠れていることがあります。
お風呂で洗いすぎない、部屋を乾燥させないなど、肌を乾燥させない生活が、乾燥性皮膚炎の治療につながります。
その他乾燥性肌の治療中は、肌を刺激しない服を着る、掻いても肌が傷つきにくいように爪を短くする、血行促進によるかゆみを避けるためにアルコールや香辛料を避けるなどにも気を付けたほうがよいでしょう。
皮膚科では入浴方法や身体の洗い方など、生活習慣や日ごろのスキンケアのアドバイスも行ってくれます。