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対談YUKAと世界の女性たち

file02:北京(中国)からの留学生、楊(やん)さん

ソウルの医学生、金さん

どう思う?日本の教育
仕事と転職
中国のワークタイル

それは一番の不公平です。

中川: 韓国の教育のシステムって知ってました?
楊: いいえ。まったく知りません。
中川: 韓国では塾のこと、「学院」っていうんですけど。例えば、資格の試験とかを受けるために、客室乗務員になるため、公務員になるため、学院に行くのが当たり前!というのが韓国なんですね。中国で「学院」ってあります?
楊: あります!例えば、アメリカに留学するために、TOEFLの試験が必要じゃないですか?で、TOEFLの試験指導専門の塾とかあります。
中川: じゃあ、大学に入るための塾というのはあるんですか?
楊: それはありません。まだありません。
中川: でも、これからできるんじゃないかな?
楊: あ!でも、この間、日本のテレビ番組で見たんですけど、北京に一件できました。
中川: たった一件?!
楊: たった一件です。でも結構有名で。
中川: ふ〜ん、じゃあそこにいた人は、北京大を目指すとか?
楊: 北京大学の、医学部を目指すとか。
中川: 精華大とかは?
楊: それは普通に勉強していれば(入れるだろうから)大丈夫です。もし自分で、頑張れればの話しですが。
中川: 昔の日本みたいに、頭がよくってお金持ちのおうちの子がいい大学に行くんだよ、という感じですか?
楊: そうですね。それが普通です。
中川: 日本で、ゆとり教育の時代に子供を育てた人に聞いたんですけど、「運動会の時、一等をつけてはいけない」。そういう風潮がありました。私はそれはとってもおかしいと思うんです。運動会でかけっこをしますよ ね?それで、1番、2番、3番って順位を出ますよね?それは当たり前でしょ?でも「ビリの子がかわいそうだから手をつないで走りましょう」という学校が出てきたのです・・。
楊: それは競争の・・・、なんと言うか・・・共産主義ですね。それでは、みんな積極的にやりません。やる気を失います。
中川: もともと持っている能力とか個性とかに違いがあるのって、自然なことですよね。勉強にはそれほど興味がない子でも、体を動かすことが好きで、運動会とかで1番、2 番になることで、自分に自信をつける子がいるんです。でも、このゆとり教育では、そういった子のチャンスを奪っていると私は思ったんですよ 。
楊: 私もそう思います。
中川: だから、そういうのは公平とは言わないでしょ、と私は思うんです。
楊: はい、それは一番の不公平です。

(転職は)しやすいです。とってもしやすいです。

中川: またちょっと話が変わりますけれども、中国の女性のなりたい職業、憧れの職業は何でしょう?  
楊: 日本と比べると、中国の女性の考えというのは、企業のOLでもいいです。 OLとして活躍できたらそれでいい。
中川: 昔は国営企業ばかりだった時には、女性は入れなかったんですか?
楊: 入れるんですけど、地位が低いです。リーダーになれない。
中川:でも、日本に比べて(女性)リーダーの数は多いと思いますけど。
楊: この十年来は増えてきていて。そして、どんどん男性の地位を越えるくらいになっています。
中川: それは、留学を経験した女性だけですか?
楊: そうではありません。やっぱり能力によって。
中川: ふ〜ん、その能力の評価というは、今の日本では残念ながらできていないことです。そのせいで、若い子達はやる気を失っています。(中国では)どうやって評価しているんでしょう?例えば、楊さんと私が一緒に仕事をする同僚だとして、上司が「楊さん、あなたはとてもよくできました。だから 出世させます」と言った時に、私は「えっ、私の方が楊さんより優秀だと思うのに、何で私は出世しないんですか?」と思ったとします。そんな時、トラブルは起きたりしませんか?
楊: あんまり起きません。文句があっても、言いません。
中川: 言わない!?ほんとに?
楊: 次のチャンスを待って、頑張ります。
中川: 転職はしやすいですか?
楊: しやすいです。とってもしやすいです。
中川: それが、トラブルが起こりにくい一つの理由かもしれませんね。日本はなかなか転職しにくいんですよ。
楊: 日本は昔から年功序列ですから・・・。
中川: もし、私がそういった評価に不満を持つのであれば、他の会社にそれに応じるポストがあれば、さっと辞めて行ってしまう。それが中国でのやり方、と考えていいですか?
楊: はい。
中川: わかりました。転職がしやすいという点が、個人にとってはいい方向に働いている。でも大変ですね。そうすると、自分の能力と見合った対価やポジションを獲得するまで、ずっと頑張らないといけない!?
楊: それは、会社にとっても大変なことです。せっかく人材を育てて、ようやく一人前として役に立つようになっても、結局別の会社に行ってしまうとなると・・。
中川: だから、工場が二つあった時に、あっちの工場の方が(賃金が)1円だけ高いらしいといった場合、文句を言わずにさっとやめてしまうので、上の人たちは困る。それなら言ってくれれば、僕のところの賃金を5円上げたのに・・。というのが、日本から進出した企業の考えらしいんですけど。その性格は変わりそうにないですか?
楊: そうですね。実は転勤(転職)は、中国人の場合は、お金の問題もありますが、人間関係の問題の方が大きいのです。例えば、上司とあまり合わないとか。意見が食い違ったとか。そういう理由で転職する人が多い。
中川: じゃあ、きちんと話し合いができていれば、そんなに問題はない?
楊: でも、中国人の女性は絶対的な権力を持って「私はこういったら、言い返す」とか、そういうことが多いですので。
中川: ああ、本当に。女性が強いのですね(苦笑)。
楊: 権威は絶対だと、主張しますので。
中川: 自分の面子も潰されたくはないけど、相手の面子も壊してはいけない、そういうのが中国の人たち?
楊: それは部下の考えです。女性は自分の面子だけで発言することが多いです。

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