交換留学生として来日中、TOEFLの予備試験で偶然となり同士になったのをきっかけに交流が始まった二人。法学部から医学部へ異色の転換を遂げ、医学大学院への道がスタートした金さんに韓国と日本についていろいろとお話を伺いました。
| 中川: |
最初に法学部を選んだのはなぜ? |
| 金: |
私が大学受験浪人の時に、裁判をしなければならないときがありました。その時、弁護士が雇えず私の母が一人で裁判をしました。母の姿を見て、法学というのは生活に必要なものだと思いました。 |
| 中川: |
お母さんはどういう人でしたか?お母さんは一人で裁判を頑張ろうとしたり、きっと強い意志の持ち主だと思いますけど。 |
| 金: |
母は、ユーモアがあります。大変なことがあっても、緊張せずユーモアをもって克服しようとする強さを持っています。(ただ母は)house wife…、主婦なので、私には専門を持ちなさいとずっと言っていました。私が法学とか医学を学ぶきっかけはお母さんの言葉の影響です。 |
| 中川: |
専門を持つ…、ということですけれども、お父さんは?韓国の男性は日本の男性と同じで、いいお嫁さんになることを望んでいると思うんですけど。お父さんは、あまりそういうことは言いませんでしたか? |
| 金: |
はい。 |
| 中川: |
浪人して難しい大学に行くより、ランクを落として早く大学に行きなさいとか、そういう風な考えはおうちになかったですか? |
| 金: |
なかったです。父も私がよい環境で学ぶことをずっと援助してくれまし た。それによって、下の姉妹たちにも佳い影響があると考えたのでしょう。私は長子ですから。 |
| 中川: |
法学部で学んだことを、医学部の学生として、また、医師になってからどのように活かしていきますか? |
| 金: |
法学を学んだので医療政策に貢献することができると思います。医学と法学は政策にギャップがあります。私は法学を学んだから、医学に関係する融合領域ですね。政策とか人文学とか、法医学とか…。 |
| 中川: |
医学部を四年間で卒業して、インターンを四年間トレーニングして、医師になることはもちろんですが、法学で学んだことを、あなたの医師としての人生のどこにくっつけていきますか?まずは臨床医になるのですか?それとも政府の機関のドクターになるのか?そうすれば、政策についてアドバイスすることができますね。 |
| 金: |
私は、医療政策を専門にしようと考えていますが、まずは臨床、つまり現場を知る必要があると思うのです。医療現場をまず知ってから、政府関連の医師になることがいいと考えてい ます。30〜40代までは、患者を診る。 |
| 中川: |
そうですね、現場での経験は何より重要です。私も賛成です。 |
| 金: |
私が経験と実績を積んだら、政府機関にチャレンジしたいと今は考えてい ます。 |
| 中川: |
50を過ぎてからあなたのキャリアを見て、あなたの意見を聞きましょうとなってくれるように努力する。それが、現時点でのあなたの計画ですね。 |
| 金: |
はい。 |